我輩は猫妖精である

『基本』の『†初めに』には目を通す事!
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    今ある物を手放すのは酷く簡単な事。
    簡単だから忘れてしまうんだ。

    今ある物を守り通すのはとても大変な事。
    この事を。

    手放してしまう方がよっぽど楽だもんね。
    だから手放してしまうのかもね。

    奪われただけなら取り返す事もできる筈だよ。
    簡単な事じゃないかもしれないけど。
    取り返した物が少し違う物になってしまっていたとしても、取り返した事に変わりはないさ。

    変わったところは戻せばいい。
    戻せないなら自分も変わればいい。

    だけど、

    変わってしまったのは奪った人ばかりが悪い訳じゃない。
    奪われた人のせいでもある。
    自分で大切にしていれば奪われる事も、変わってしまう事もなかったんだから。

    罪を人に押し付けちゃ
    駄目。

    ああ、
    自分で手放した癖に、
    失った
    だなんて、喚き散らすのは話にならないね。

    大罪もいいところだよ。

    手放した物を取り返すのは、不可能。
    仮に手段があったとしても、
    手放してしまった物は必ず全く別の物になっている筈だよ。

    だって、そうでしょう?

    元が嫌で手放したんだから。
    返ってくる時は違う物にならなくちゃ。

    手放した物と全く同じ物は二度と拾わない。
    たとえ目の前にあったとしても
    考えようとさえ、見向きさえ、目に映そうとさえ、
    しないんだもの。

    失くした物を取り返すには相応の対価を払ってでも
    そんな風に考えて、やっとの思いで手にしても、


    一度手放した物は
    やっぱり捨ててしまうんだよ。



    そんな事にならないよう、
    今ある物を大切に。

    手放すのはいつだってできるんだから。
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